斎藤康夫市議による「非焼却施設」の比較

見落としていたが、e小金井市議会で斎藤市議がいくつかの非焼却施設の特徴を紹介している。
議論のとりあえずのたたき台になりそうなので転載しておく。

 「非」焼却施設といっても様々な方法があります。
 大きく分類して次ようなものがあります。これらの中から都市ごみといわれる市内及び多摩地域で「可燃ごみ」として収集されているごみ(プラスチックや紙類が混入している)を処理できる方式でなければなりません。
1.堆肥化:すでに確立した処理方法であるが、処理対象物が「生ごみ」に限定されるので、都市ごみには不向き。市内では給食残渣を処理している。
2.バイオガス化:生ごみ、糞尿を対象としている。醗酵層、ガスタンクなど、広大なスペースが必要。
3. .亜臨界・加水分解:原則として生ごみ有機物を対象としている。二次処理として固形燃料化と、バクテリア処理後下水に放流する方法の2種あり。
4炭素化:有機物は全て炭素化し、工業製品の原料として再資源化。石油製品は油化して抽出し、燃料として再利用可能。
5.低圧高速醗酵:原則は生ごみ、不純物は処理後除去。
 この中で、私が視野にいれているのは、「亜臨界・加水分解」と「炭素化」です。それは、第一義的に「可燃ごみ」をそのまま処理できるからです。今後は広域支援により他市のごみも受け入れる責任がありますので、多摩地域スタンダードのごみに対応できるシステムでなければなりません。
◆亜臨界・加水分解
20気圧、200度で加熱することにより、「可燃ごみ」を分解することができます。生ごみ、プラスチックであれば、生成物は液状になり、不純物はこの段階で除去できます。バクテリア処理をすれば下水に放流することが可能です。あえて、おが屑等を投入すれば、固形燃料の原料として再利用できます。
◆炭素化
窒素を充満させた炉内で450度に加熱し熱分解させます。酸素が介入しないので、酸化せず有害ガスやCO2の発生がほとんどありません。(大気中の1/2)プラスチック類は油化してA重油なみの燃料として抽出し、生成された炭素は工業原料として有価物として販売できます。

「非」焼却施設とは


ところで、市議選を挟んで、市議たちのネットでの発信が以前よりもやや盛んになってきたような印象があるが、どうだろうか。
ただ、盛んになったがゆえに、ネットのリテラシーの多寡(というよりは、単なる「ことば」の能力の差)があらわになってきたのは当然のなりゆき。ブログであれその他の媒体であれ、対面して話を聞く場面以外では、ことばだけに頼って市議が自己表現しなければならないのは当然のことなのだから、最低限、日本語はちゃんとしてもらいたい。
そう考えたとき、選挙公報は情報量が少なすぎはしないだろうか。単なる箇条書きで相互関係の不明な「政策」が羅列されているだけの公報では、候補者選びの材料になる情報は限られているし、その人の「ことば」の力もわからない。
むしろ、もっと広いスペースを候補者に与えて、そのスペースを活かすだけの「ことば」を持っているかという差異がはっきり出るような選挙公報にしてはどうだろうか。(適切な比較かわからないが、アメリカの大統領選で「ことば」の力がいかに意味をもっていることか。)